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KAFKA 迷宮の悪夢

Kafka
ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ドラマ , SF , ファンタジー
公開: 1992/06/13
製作国: アメリカ
配給: 日本ヘラルド映画

    KAFKA 迷宮の悪夢 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 3.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "鬼才スティーヴン・ソダーバーグ監督が迷い込んだ「不条理」への道"

      スティーヴン・ソダーバーグ監督のデビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」は、他のどんな映画とも大きく違っていて、私の心に強い衝撃を与えてくれました。

      監督と脚本の2役をこなしたソダーバーグ監督は、自分の感性と言葉で我々観る者に語りかけていたと思います。

      ところが、この彼にとって2作目の「KAFKA 迷宮の悪夢」は、残念ながら、1作目と大きく違っていました。この映画を撮る10年以上前に書かれた脚本を基に、チェコのプラハで撮影された、この新感覚のスリラーを観ていると、こちらがデビュー作ではないかとすら思えてきます。

      この映画は、ソダーバーグ監督が実在の実存主義の作家カフカを主人公に、奔放な想像力を駆使して描いた悪夢の世界なのですが、何しろ、この映画はほぼ全編、借り物の寄せ集めなのです。オーソン・ウェルズ監督の「審判」やテリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」にも非常によく似ていて、好きな映画のスタイルを再現したいというソダーバーグ監督の気持ちも分からなくはありませんが、継ぎはぎだらけで、ぎこちない上に、映画に賭ける情熱のかけらも感じられません。

      主人公カフカ(ジェレミー・アイアンズ)は、保険会社に勤める内気な事務員。ひょんなきっかけから謎めいた殺人事件に巻き込まれ、アナーキスト集団と関わるようになります。

      そして遂に、カフカは不気味な"城"の中に潜り込む事に----。

      映画は"城"の場面で、官僚機構に支配された全体主義の恐怖を懇切丁寧に解説するのです。この映画はモノクロ映画ですが、その間だけ画面はカラーになります----。これには本物のカフカも開いた口が塞がらないだろうと思います。

      ソダーバーグ監督は、芸術映画と不条理劇、怪奇映画と初期のB級映画の要素を全て併せ持つ映画を作ろうとしたらしいのですが、結局、出来上がったのは、スタイリッシュでやけに自意識過剰なスリラーに堕してしまったような気がします。おまけに、肝心のスリルがどこにもないのです。

      ジェレミー・アイアンズのような一流の演技派の役者をもってしても、この映画に生命を吹き込めなかったように思います。どうも、わざとらしさが先に立って、生身の人間が入り込む余地がなかったのだと思います。

      それでは、せめて映画の雰囲気に酔いたいと思っても、のめり込めないうちに映画は終わってしまいます----。

      これは表面を飾っただけの表現主義にすきず、この映画で描かれているのは、カフカの抜け殻にすぎないのです。
      >> 続きを読む

      2016/08/18 by dreamer

      「KAFKA 迷宮の悪夢」のレビュー

    • 3.0

      ソダーバーグの初期の監督作品は抽象的な面持ちが実によく見える。

      活版印刷で働く男カフカ。
      同僚の自殺に疑問を抱き会社の人間に接触していくと意外な事実が…

      全篇モノクロで撮影が効果を表すプラハの街並み。影の使い方も巧み。
      何より城の中核。
      真相にたどり着いた時に、モノクロからカラーへの変化が新鮮に写りました。

      実際のカフカの解釈はともかく、ソダーバーグのアプローチとしてはこれもありかなと思います。

      主役のジェレミー・アイアンズはもちろんだが、イアン・ホルムにアレック・ギネスとやたらに豪華な俳優陣が出ているのも驚き。
      >> 続きを読む

      2015/06/07 by オーウェン

      「KAFKA 迷宮の悪夢」のレビュー

    KAFKA 迷宮の悪夢
    カフカメイキュウノアクム

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