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裏窓

Rear Window
ジャンル: ミステリー・サスペンス
公開: 1955/01/29
製作国: アメリカ
配給: パラマウント映画会社

    裏窓 の映画レビュー (最新順)

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    全8件
    • 5.0 ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「裏窓」は、サスペンス・ミステリーの名手コーネル・ウールリッチの短編小説「殺人に違いない」を、サスペンス・スリラーの神様アルフレッド・ヒッチコック監督が映画化したものだが、ストーリー自体はすこぶる単純だ。

      舞台はニューヨークのグリニッチ・ビレッジのアパート。脚を骨折したカメラマンが、退屈しのぎに裏窓からアパートの各部屋を覗いて殺人を目撃したことから、事件に巻き込まれる。

      カメラマンの狭い一室とアパートの中庭を舞台にして事件が展開していくのだが、上映時間は113分と2時間弱だが、これだけ単純なストーリーと舞台設定で、2時間近くももたせるのは容易ではないと思う。よほど細部がしっかりと描かれていないと、とても2時間はもたない。

      この映画の秀逸なのは、脚を骨折して動けぬままのカメラマンが、中庭をはさんで向かいのアパートの部屋を望遠鏡で覗いていて、その部屋の居住者が殺人をしたのではないかという疑惑が、しだいに膨れ上がっていく過程を、緻密に描いていることだ。

      下手をすると、疑惑が上滑りして、カメラマンの主観に流れかねないところを、ヒッチコック監督は、きちんとした計算にたって、伏線を巧妙に張りめぐらせていて、さすがにうまい。

      探偵役のカメラマンが身動きできないところから、いわゆる、推理小説で言うところの、"ベッド・ディテクティヴ"の形式になるが、この場合、我々観る者に示された推理の材料と映画の主人公の持っている材料とが同じでなければならない。

      そのへんの約束事が、「裏窓」の場合、実にきっちりと描かれていて、しかも、カメラマン役のジェームズ・スチュアートが、恋人役のグレース・ケリーに、自分の疑惑をしゃべる時には、長いキスの間という工夫をしているので、観ている者を飽きさせない。

      そして、このカメラマンの推理は、あくまで"机上の推理"だ。推理には、裏付けによる物証がなければならない。そのため、動けないカメラマンに代わって、恋人が容疑者の部屋に潜入するが、そこに容疑者が部屋に戻って来て鉢合わせしそうになって、サスペンスをグイグイと盛り上げる。

      恋人役のグレース・ケリーが、実に生き生きと描かれているのも、この映画の魅力のひとつで、彼女の職業はニューヨークのトップ・モデルという設定で、豪華な衣装をとっ替え引っ替えして登場するのも、映画ファンにとっては実に嬉しい限りだ。

      ヒッチコック監督の理想とする女性の条件に全てかなっていたのが、グレース・ケリーで、彼女はフィラデルフィアの名門の出身で、初めからプリンセスの雰囲気を身につけていた。そして、ブロンドの美人だが、冷たい感じがする。

      そのため、グレースには"クール・ビューテイ"というキャッチ・フレーズが付けられたが、ヒッチコック監督はもっと含蓄のある表現の"雪をかぶった活火山"と言ったと言われている。つまり、外側は雪のようにひんやりとしているが、内面は燃えたぎっている女という意味だ。

      そして、ヒッチコック監督は、まだ大スターになる以前のグレースを「ダイヤルMを廻せ!」で初めて起用してすっかり気に入ってしまい、「裏窓」「泥棒成金」と立て続けにヒロインに選んだのだ。

      この「裏窓」の原作もそうだが、ヒッチコック監督は彼一流のユーモア感覚と巧みな話術で、娯楽性豊かな華やかな映画に仕立てたと思う。

      この動けないカメラマンが、殺人を目撃されたと気づいた犯人に襲われるくだりは、犯人の影が、刻一刻、カメラマンの部屋に接近して来て、カメラマンに襲いかかるサスペンスの演出には、まさに息をのむような、うまさと計算され尽くした演出上の技法があると思う。

      とにかく、この映画「裏窓」は、単なるサスペンス映画ではない。本格ミステリーの要素を持っており、伏線の張り方も実に見事で、特に、カメラマンが犯人の部屋を望遠鏡で監視していて、深夜、ふっと眠ってしまう。その時、犯人はある重要な動き方をした。

      そのことを、カメラマンは知らずに、我々観る者は知っている。それがラストにカメラマンが窮地に追い込まれることに繋がっていると組み立てられているあたりの"作劇術"は絶妙だなと唸ってしまう。
      >> 続きを読む

      2017/01/05 by dreamer

      「裏窓」のレビュー

    • 3.0 笑える ハラハラ

      舞台は最初から最後まで変わらずアパートの一室、ある男の視点で展開する。こう書くと難しそうと思うかもしれないがコメディ要素も多く、最後まで飽きずに楽しめる、気軽なスリラーという感じ。そしてグレイスケリーの美しさがものすごい。
      視点が主人公の住む家の中からしか向けられないため、観客と主人公たちはずっと同じ立場に立たされ、同じ部屋で一緒に推理しているかのような感覚を持たせられる。
      これは、ラストのための「タメ」に他ならず、舞台を限定させることで観客に安定感を与えておいて、ラストで急にスリラーに転換させたときのギャップを作っている。そしてなにより、本来映像の中に感じさせてはならない「カメラの視点」をここまで映画にうまく利用した作品は画期的だったろう。しかしながら、黒澤明の七人の侍同様、あまりに有名なタイトルすぎて、
      今見ても多くの作品で反芻されすぎたためか少し新鮮味がない。古い映画にはよくあることだが残念である。
      >> 続きを読む

      2016/11/01 by 130

      「裏窓」のレビュー

    • 評価なし

      作品全体が静かな雰囲気の映画だが、最後は見ていてハラハラさせられた。ただ昔だからこそできた舞台設定だなとも思った。出刃亀はいかんでしょ。グレース・ケリーの出ている映画を見たことが無かったので見ることができてよかった。

      2016/03/22 by oniken0930

      「裏窓」のレビュー

    • 5.0

      ご存知ヒッチコック監督の有名サスペンス映画の一つ。個人的にスクリーンで拝見するのは初めて。TOHOシネマズの「午前十時の映画祭」にて鑑賞。

      主人公は世界をまたにかけて活躍するフォトジャーナリスト。ヒマラヤでもアマゾンでも、取材対象があるなら世界中どこへでも出かけて行くぞ!というお方。そんなお方が足を折られて、アパートで自宅療養中。さぞかし不本意で退屈な毎日を…と思いきや、頻繁に訪ねてくる恋人は超弩級のゴージャス美女。目下の悩み事は、このゴージャスな彼女と面倒な結婚はせずに、今の関係を続けられないかな?と言うもの。ふざけるな!なんちゅう贅沢なヤローだ。

      まあ、それはさておき、これと言ってやることもないので、看護師さんの介護を受け、ゴージャス美女の訪問がある他は、日がな一日自室の裏窓から隣人ウォッチング。グラマーな美人ダンサーの「ミス・トルソー」の下着姿に鼻の下を伸ばしたり、孤独なハイミス「ミス・ロンリネス」に同情したり、新婦がやたら絶倫の新婚夫婦の部屋の方をニヤニヤと眺めて、想像たくましくしたり…。はっきり言ってのぞき趣味。

      ところが、ある日、そんな隣人たちの一人に不振な動きを発見。そう言えば、いつもベッドにいる病弱な奥方の姿が最近見えないぞ、と。ジャーナリストの血が騒ぎ出す。友人の警察官に調査を依頼するも、それ以上の不審点は見つからず。思い過ごしかな。でも、何か腑に落ちないぞ。などと思っているうちに、事件は急展開を見せて…。そんな感じのお話です。

      序盤は裏窓からの風景を楽しませ(?)て、中盤は事件の端緒らしきもので興味を引き、一度、空振りかな?と思わせて、その後で事件が展開。そこでハラハラドキドキさせる仕掛けが二重に。後半はしっかりスクリーンに釘付けでした。やっぱり観客を話に引き込むのがお上手ですね。

      加えて、ゴージャスな恋人を演じるのはグレース・ケリーさまなので、彼女の艶姿(?)も堪能出来ます。古い作品ですので、序盤ちょっと画質の面が気になりますが、話に引き込まれてからはそんなこと全然気になりませんでした。今見てもあまり色あせない作品だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/06/16 by ぴぐじい

      「裏窓」のレビュー

    • 〉ゴージャスな恋人を演じるのはグレース・ケリーさまなので、
      ホントに目を瞠る美しさですよね。
      カメラワークが独特で画面から目が離せなくなりますね。
      他に類のない作品だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/06/16 by 月うさぎ

    • >ホントに目を瞠る美しさですよね。
      ですね。
      (^^)うっとり

      2015/06/16 by ぴぐじい

    • 3.0

      覗き感覚をくすぐる映画ですね。
      みんなも経験があると思います、窓から人間観察なることを。あっちではあんなことが、こっちではこんなことがといった具合にそこには人の生活があり、ドラマがあります。見ていると神の視点のような感覚になり、いろんなことを把握したような気持ちになります。
      そんなときにもし怪しい行動をしている人を見てしまったら。しかも、肝心なところが見えなかったら、いろいろ妄想が膨らみますよね。
      自分はそんな印象を受けた映画でした。

      テンポが遅いせいかちょっとだらけたけど、技術面では本当に素晴らしい!
      窓の外より近くの人の存在が大切だと感じさせられる内容だった。
      (`●、ω^)
      >> 続きを読む

      2015/05/03 by きりゅう

      「裏窓」のレビュー

    • この映画を見ると、逆に自分もどこかで覗かれているのでは!?と怖くなりそうです〜

      2015/05/03 by sunflower

    • カーテンがあれば安心です^^

      2015/05/03 by きりゅう

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    裏窓
    ウラマド

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