スター・トレック ― ジェネレーションズ [DVD]

  このレビューはネタバレを含みます。
この映画「ジェネレーションズ STAR TREK」は、「スタートレック」のキャラクター、設定をリニューアルしたスピン・オフシリーズの「新スタートレック」の劇場映画版の第一作だ。

時は23世紀。エンタープライズB号は、エルオーリンの難民船からの救難信号を受け、長久の生命を持つエルオーリン星人ソラン、ガイナンらを救出するが、エネルギー・リボンに接触して消滅、カーク艦長(ウィリアム・シャトナー)も姿を消してしまう。

そして、78年後の24世紀、エンタープライズD号は、アマゴサ観測基地からの救難信号を受信し、ソランを再び助け出す。

ソランは、クリンゴン帝国を追放されたルーサとベトール姉妹と組んで、合成物質トリリチウムを使った武器を開発しようとしていた。

さらに永遠に幸せでいられるネクサスに行こうとしており、そのための扉を開けるために、ヴェリディアン星を消滅させようと企んでいたのだ。

ピカード艦長(パトリック・スチュワート)は、カークをネクサスから連れ出し、二人でソランの野望を阻止しようとするのだった------。

この映画の製作者たちは、一世紀も離れている新旧シリーズのクルーを、どうやって共演させるか、頭をひねったに違いない。

自分の望み通りに暮らすことのできるネクサスを設定したことで、SFの世界にファンタジーの要素を持ち込み、その案内役ガイナンに、ウーピー・ゴールドバーグを配したことで、素直に信じることができるのだ。

カーク、ピカード、ソランそれぞれの個性をうまく生かしたストーリーを、手だれの職人芸で描いてみせる。深みはないが、それなりに楽しめる出来栄えになっていると思う。

ピカードにパトリック・スチュワートが扮する他、シリーズのレギュラー陣が勢揃いしている。また、オリジナル・シリーズのウィリアム・シャトナー、ジェームズ・ドゥーハン、ウォルター・コーニングも顔を出しているのは、ファンとしては嬉しい限りだ。 >> 続きを読む

2017/12/20 by dreamer

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