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ベリッシマ [DVD]

ジャンル: ドラマ , コメディ
監督: ルキーノ・ヴィスコンティ
キャスト: アンナ・マニャーニ , ヴァルテル・キアーリ
形式: DVD 109分 Black & White , Dolby
定価: 5,184 円
発売元: 紀伊國屋書店

    ベリッシマ [DVD] の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ベリッシマ」は、巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督のネオ・リアリズム時代の旧作であるが、完成した当時は日本へは輸入されず、その後のヴィスコンティ・ブームでやっと輸入されたという、いわくつきの作品だ。

      だから、晩年の彼の諸作品のような華麗で洗練された作品ではなく、野暮ったく、荒々しく、力強いタッチの作品だ。

      大女優のアンナ・マニャーニが演じているのは、ローマの下町の庶民のおかみさん、マッダレーナ。
      彼女は、撮影所で可愛い女の子の子役を募集していると聞くと、自分の娘(ティーナ・アピナッラ)を連れて行って応募させる。

      スタジオには、同じ夢につられたステージ・ママたちとその子供たちがひしめいていた。
      そこへ、助監督風の若い男(ウォルター・キアーリ)が、マッダレーナに賄賂が必要だと持ち掛ける。

      それで彼女は貯金を騙し取られてしまう。しかも、その男は図々しくも彼女を誘惑しようとまでするが、さすがにそれははねつける。

      マッダレーナはとにかく娘をカメラ・テストしてもらうところまでこぎつけ、その試写を映写室で見せてもらうが、スタッフは彼女の娘を滑稽だと言って大笑いしている。

      はじめて彼女は、自分の娘の心を傷つけるようなことをしているのかもとしれないと気づいて、夢から覚めるのだった。
      しかし、監督のアレッサンドロ・ブラゼッテイ(本人出演)は、その滑稽な庶民性がいいと言って娘の採用を申し出る。

      しかし、マッダレーナは、もう断固としてはねつけるのだった-------。

      この映画は撮影所の内幕暴露のような題材だが、映画としては徹頭徹尾、アンナ・マニャーニの大熱演を見せるのに終始する。
      とにかく、彼女は画面に現われさえすれば大声でわめき散らしており、大きな肉体をぶるんぶるんと揺さぶるようにして、身振り手振りで自己主張する。

      そんなにムキにならなくてもと、抑えようとする夫のイメージなんか、どこかへ消し飛んでしまうほどなのだ。
      もっとも、女たちはアンナ・マニャーニ以外の登場人物も、実に精力的だ。

      特に、マッダレーナ一家の棲むアパートに同居している中年以上のおばさんたちの群像は、とにかく凄い。
      わめき散らすマッダレーナに呼応して、彼女たちもまた勢力的にわめき、圧倒するような重々しい力感をもって大きく揺れ動く。

      そうした女の力の凄みが、この映画の見どころと言ってもよく、風刺的とも見えるストーリーのほうは消し飛ばされてしまうほどなのだ。

      つまり、彼女はいま反省しているが、次の瞬間には反省など忘れて、また別のことで猛然と動き出すかもしれないし、そしたらまた見ものだろうというような感嘆を、余韻として終わりになるからだ。
      >> 続きを読む

      2018/06/13 by dreamer

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    ベリッシマ [DVD]

    ベリッシマ [DVD] - ルキーノ・ヴィスコンティ | 映画ログ
    ASINコード:B000CEVWNS
    JANコード:4523215006811

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