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RAN 乱

監督: 黒澤明
キャスト: 仲代達矢 , 寺尾聰 , 根津甚八 , 隆大介 , 原田美枝子
形式: Blu-ray 162分 Color , Dolby , DTS Stereo

    RAN 乱 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0

       Lionsgate版を120インチスクリーンにて鑑賞。
       親子の情に滅んだ一家の物語。早すぎる家督相続に心躍らせ父親から部下を剥ぎ取り、挙句の果てに城内から追い出す長男、頭領の座を狙って長男を射殺す次男、彼らを身体で誘惑し扇動する妻、一家離散の隙を突いて城を焼き払おうとする隣国綾部。ドミノ倒しのように次々とつながっていく悲劇が観るものを圧倒する。
       大筋はリア王だが、悲劇の起源を家督相続それ自体ではなく主人公の悪逆非道に求めている点で大きく異る。シェイクスピアの作品が追放されるリア王と同情したグロスター伯の抉眼というふたつの一家の破滅によって親子の情のあり方を問うたのに対して、黒澤は滅ぼされた前城主の娘楓の扇動と一文字家崩壊、抉眼によって光を失った鶴丸の遡及と秀虎発狂を描くことで封建時代の戦争を連続体的に描いている。(一次大戦を忘れられず二次大戦に突入したドイツを髣髴とさせる)赤に代表される一郎方の騎兵と三郎方の鉄砲隊が大海の渦のように平原をうねり、藁のように人が倒れていく光景は親子の情の儚さを印象づけると同時に、封建時代の怨念の恐ろしさをつきつけてくる。
       お家騒動という場所移動の必要のない題材であること(三一致原則も維持)、リア王を下敷きとしていることからもわかるとおり、本作は舞台でも上演可能だ。そんな筋が映画的なものとして完成できているのは、やはりスケールの大きさだろう。城郭で交わされる父子の行列の優先順位をめぐる縄張り争いと国の象徴たる馬印の奪い合い、父秀虎追放の時に永遠の別れを宣告するように音を立てて締まる城門、逃げ延びた先で又しても我が子の手により焼きつくされる天守閣、放浪中に頭首時代の悪行を攻め立てる巨大な城跡。超望遠による圧縮効果、フルショットとロングショットを多用しクローズアップを排除することで作品のスケールを途方もない規模へと広げている。(作中の衣装のきめ細かさや甲冑の微妙な反射光、蠢く騎兵隊など、画面の構図と精密感が非常に洗練されている。50インチ以下の画面での鑑賞は意味がないと思われる)
       そういった作風に負けないくらいに狂気に満ちた演技を魅せる仲代達矢も素晴らしい。老後の安楽を語る時の微笑み、三郎の無礼を叱る時の鬼のような形相、追放され現実と空想の区別がつかなくなり花を積む時の呆けた表情、城郭を見て過去の罪を思い出した場面の苦悩に満ちた表情。脚本上の鬱陶しい爺が仲代の演技によって喜怒哀楽すべてを兼ね備えた人間になっていく過程は圧巻だ。
       
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      2016/05/17 by efnran

      「RAN 乱」のレビュー

    • 5.0

      観終わって思ったのが、シェイクスピアの悲劇のようだということ。
      すべてが強烈に脳裏に焼き付いて離れない。。
      若い隆大介が何気に超カッコイイ。。。

      2015/09/23 by MKau

      「RAN 乱」のレビュー

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    RAN 乱 - 黒澤明 | 映画ログ
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