こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

<あの頃映画> ゼロの焦点 [DVD]

ジャンル: ミステリー・サスペンス
監督: 野村芳太郎
キャスト: 久我美子 , 高千穂ひづる , 有馬稲子
形式: DVD 95分 Black & White , Dolby , Mono , Widescreen
定価: 2,940 円
発売元: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)

    <あの頃映画> ゼロの焦点 [DVD] の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全1件
    • 4.0 切ない ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ゼロの焦点」は、松本清張のベストセラー小説を、後に名作「砂の器」を生む名コンビ、野村芳太郎監督、橋本忍脚本で映画化した作品だ。

      松本清張の原作は、犯人の意外性を含む、本格物の推理小説だ。しかし、この映画化作品は、犯人が誰だか、わかっても全編の鑑賞に耐え得るのは、橋本忍の脚本が過去と現在を巧みに交錯させ、自在なナレーションと、どんでん返しの鮮やかさを示しているからだ。

      加えて、野村芳太郎監督が、名カメラマン・川又昴の撮影を得て、北陸の古都・金沢や、暗鬱な日本海に面した能登半島を詩情豊かに謳い上げた映像は、映像的な美しさに満ちていて、いつまでも印象深く残るほどだ。

      この映画が描いていた昭和33年から36年頃というのは、まだ庶民が貧しく、日本国内の旅行すら、ままならぬ状況だったろうと思われます。そのような状況の中、一般の庶民は、せめて松本清張の旅の描写の多い推理小説によって、旅行が出来ない憂さを、かろうじて満足させていたのかも知れません。

      そして、これをスクリーンに、より現実的に旅の叙情を移し変えた、野村芳太郎、橋本忍の意図は成功したと言ってもいいのではないかと思う。

      犯罪の原点ともなる能登半島、日本海の冷たい風にさらされる半島の寒村、雪ともなれば、その中に人間が閉ざされてしまう。こういう風土が、犯罪の動機とも結びついて、この映画が持つ独特の雰囲気を醸し出していたのだと思う。

      そして、なかんずく、犯罪の動機が的確だ。これは原作の良さからくるものだが、なるほどと納得させられる動機だ。

      それと、ヒロインが失踪した夫を求めて北陸に旅立つプロセスが、実に自然だ。このヒロインに扮する久我美子は、見合い結婚である。見合い結婚であるが故に、夫の過去に対して未知数の部分が多い。その未知の部分に、女が存在することを悟る。プロットも全く申し分ない。

      こういう設定も、原作の良さから来ているが、ヒロインの主人公に対する同情が、自然とわいてきて、素直に感情移入が出来る。

      だから、最後の真犯人との対決が、迫力を持って迫ってくるのだ。
      >> 続きを読む

      2016/12/12 by dreamer

      「<あの頃映画> ゼロの焦点 [DVD]」のレビュー

    このアイテムを最近、ラックに追加した会員

    <あの頃映画> ゼロの焦点 [DVD]

    <あの頃映画> ゼロの焦点 [DVD] - 野村芳太郎 | 映画ログ
    ASINコード:B009YDAEX2
    JANコード:4988105066052

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    レビューのある映画

    最近チェックした映画