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緋牡丹博徒 花札勝負

監督: 加藤泰
キャスト: 藤純子 , 若山富三郎 , 待田京介 , 清川虹子 , 小池朝雄

    緋牡丹博徒 花札勝負 の映画レビュー (最新順)

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    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「緋牡丹博徒 花札勝負」は、「緋牡丹博徒」シリーズの中で、加藤泰監督が撮った3本の内の最初の作品で、シリーズを通しては3作目に当たる作品だ。

      冒頭から、目の不自由な少女を汽車の走り来る線路から救う間一髪を、たたみかけるような、しかし性急さは皆無の堂々たるリズムで描写し、バーンとタイトルが出た時は、思わず拍手しそうになるくらいの見事さなのだ。

      いかにも続き物らしい颯爽とした導入部だ。最初、このアヴァン・タイトル場面は、本筋とは関係ないかのように事は進むのだけれど、段々と実はここにその後の展開のすべての芽が潜んでいたことが分かってくるのだ。

      実際、この作品に限らず「お竜参上」でも「お命頂きます」でも、一見いかにもプログラム・ピクチャー然としたお話でありながら、じっくり観ると、映画のあらゆる要素が緊密に連携しあった、極めて練り上げられたシナリオであることに気づくのだ。

      ストーリーが転回点にくる度に、画面の奥をその最初と同じ汽車が、煙を上げて通り過ぎて、まるで芝居の幕の上げ下げみたいな絶妙な効果をあげていると思う。

      「任侠映画」というのは、さまざまな約束事で成り立っており、いわば「決め」の連続とも言えると思うのだけど、これが特にシリーズ物となると、押さえなくてはならない点が随分とあって、設定もキャラクターも、おいそれと変えるわけにはいかないから、むしろかえって純粋なそれぞれの監督の「技」が屹立してくるのだと思う。

      そして、この作品中で、いかにも加藤泰監督らしい部分が、高倉健が敵側の客人として出てくるのだが、雪の降る中での出会いの場面で、道を尋ねた健さんにお竜さんは、傘を貸してやる。その傘の柄を握る二人の手を画面はアップで映し出し、奇妙に印象的な風情を残すのだ。

      最後の方で健さんが、一宿一飯の恩義を振り捨てて、お竜に助太刀しようとする時、彼がその本当の理由として語るのは、傘を借りた時、ふと触れた手の温もりなのだ。あまりにも、うまい。

      そして、クライマックスの斬り込みは、洋館を舞台にしている。このシリーズのファンなら誰でも知っているようにお竜は、ドスの他に拳銃も持っているのだけど、敵との距離を無効にする掟破りな、この小道具によって、立ち回りが武闘=舞踏と化している。シャンデリアの下で、お竜は優雅に殺しのステップを踏むのである。
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      2017/12/08 by dreamer

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    緋牡丹博徒 花札勝負 - 加藤泰 | 映画ログ
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    JANコード:4988101097524

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