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The Lodge

定価: 1,752 円

    The Lodge の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 2.0

      地下鉄サリン事件が1995年で今から26年前。しかしあれは暴力の矛先が外に向かった例で、内に向かう集団自殺は、戦中の自決を除いては、日本にはあまり例がないのではないか。

      人民寺院の集団自殺が78年(918人)、太陽寺院のそれが95年前後(53人)、ヘヴンズ・ゲートが97年(39人)。北米に多い気がするが、90年代はカルトの時代といっても過言でないかも知れず、その後下火になる理由も含め、なかなか興味深い。

      ヘヴンズ・ゲート事件において、死者たちは頭にビニールを被り、上半身を紫の布で覆っていた、とあることから、本作がこの事件に着想を得ているとわかる。自殺者たちが「SIN(罪)」と書かれたアルミテープで口に封をされているのは映画の演出だろうが、顔を覆った紫の布をめくって現れる死人の顔が口を塞がれているとあっては、おぞましさも半減。口を塞ぐ意味もカルトによるだろうが、わざわざレッテルのように「罪」と記すのはどうにも児戯めいている。口から禍が出て行かないようにするため、もしくは死後に禍が入らないようにするため、ということであれば、カルトにのみ通じるまじないの紋様なんかを記すのが大概だろうし、こちらの常識外の文脈が見えてこそ恐怖は醸成されるところだが、「罪」などとマジックペンで喧伝されては、これは何かの悪い冗談ですか、となってしまう。救いとして奨励された自殺が、その実「罪」なんです、と自ら告知しているようなもので。こういうところにまずセンスが感じられない。

      センスといえば、人物の造形にそもそも失敗しているだろう。あの父親について、心でヤジを飛ばさない観客など一人もあるまい。そういう人もいる、というギリギリのラインで、あのデリカシーのなさはさすがにアウトだろう。新聞社の社説員か心理学者か、いずれにせよインテリのエリート層という設定であるだけに、妻や、子どもや、愛人に対する一貫した想像力のなさぶりは(知的階級にしては頭が悪すぎる)、本作のテーマが霞むほどに強烈であり、これが作り手の意図通りなのであれば、せめて最後の場面で食卓に座らされた遺体を正面から撮る絵がなければ、観客は得心できないだろう。そして、父親の口に「罪」とあったなら、伏線はそれなりに回収されただろうが、どうも恐怖の演出について、作り手の側に何か決定的な欠落があるようである。

      冒頭で子どもたちの母親が、お菓子のことで添加物がどうのこうのと、小うるさいことを言うシーンがある。新しい母親の元であれば、好きな菓子を存分に食べられるし、映画だって遅くまで観られるぞ、という父親のセリフはこれを踏まえてのことだろうが、そんなことを言って、実母を最悪な形で失った子どもたちの歓心を買えるとでも思っているらしい父親の鈍感ぶりには、つくづく愕然とする。というか、そもそもクリスマスに不仲の継母と二人の子どもを放置する神経がわからない。自宅で過ごすことに、なんの不都合があったというのか。それとも、さらなる愛人がいるという設定なのだろうか……。

      罪を贖うというなら、グレイスが子どもたちを巻き添えにする整合性が取れない。罰すると贖うは違う。

      ドールハウスも、不気味さを醸成するためのアクセサリーに終始した。

      センスを装いながら、ことごとくセンスのなさを露呈する、ちょっと罪深い(sinfulな)映画。
      >> 続きを読む

      2021/09/12 by Foufou

      「The Lodge」のレビュー

    • 0.0

      『ロッジ-白い惨劇-』2019年のアメリカ映画。監督は二人組の、まったく知らない方(脚本も担当)。日本では劇場公開もされず、ソフト化もされず、配信のみ。ここで登録は無理かな……と思っていたのですが。

      ネットフリックスのオリジナル映画とか、配信のみの映画も感想が書けるようになれば良いのですが。大コケしたジョン・クローリー監督『ザ・ゴールドフィンチ』が、なぜ酷評されたのか、色々考えたりもしました。

      さて、そんなことより、本作の主演『ローガン・ラッキー』、『ハウス・ジャック・ビルト』のライリー・キーオさんといえば、エルビス・プレスリーのお孫さんです。ということは、『裸の銃を持つ男』シリーズのプリシラ・プレスリーのお孫さん……そりゃ年を取るはずだよ、誰がって、俺が!

      いわゆるクローズドサークル、雪山の山荘を舞台にしたホラー。離婚調停中の妻は、夫が新しい恋人をつくったことで自ら死を選ぶ。そのため、彼は心を閉ざす子どもたち(兄妹のふたり)を恋人に紹介することに苦労する。

      そこで、なぜか雪山のロッジである。しかも、クリスマス前に恋人と子どもたちをロッジに置いて、なぜか仕事へ行く父親。

      実はこの恋人の父親は、集団自殺を遂げたカルト集団の教祖で、彼女は唯一の生存者であり、心に深い傷を負っていた。子どもたちに受け入れられないことによって、傷口が開いてゆく……。

      不穏である。そして、いやあな気分になる。コメディにすれば良かった。でも、タチは退屈だ……。

      『ミッドサマー』も、そうだったけれど、身近な人の死というのをホラーに持ってくるのは、それが人の恐怖と悲しみの源泉だからだが、観ていて辛くないですか? 入り込みすぎだと言われればそうかもしれませんが。この年になれば色々あるわけで。

      それに「悔い改めよ」と言われれば、我が身を振り返り、悔いはあります。はい、たかがフィクションに入り込みすぎてます。

      それはともかく、脚本は雪に閉ざされた山荘というかなりありがちな設定でありながら、上手く観客を惹きつけるドラマを構築していると思う。低予算ならではのアイデアというのか、ヒロインが子どもたちを恐れているのが、いつのまにか逆転する展開はクレバーではないか。

      しかし、上品すぎて間延びしてやや退屈であったり、もうちょっと刺激が欲しかったり←面倒臭い客だな。

      冬だし、『ミッドサマー』のような花(文字どおり)はないけれど、次回作も楽しみな監督さんである。
      >> 続きを読む

      2020/10/05 by かんやん

      「The Lodge」のレビュー

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