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新しくコメントされた映画レビュー

    踊る大捜査線 THE MOVIE
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      コンピュータ関係のサラリーマンから脱サラして刑事になった、織田裕二扮する青島の熱血ぶりも絶好調、テレビ版を知らない人でも愉しめる作品になっている「踊る大捜査線 THE MOVIE」。

      監督は、TVシリーズのメイン監督だった本広克行。脚本は、TV版と同じ君塚良一。

      臨海副都心に建つ湾岸署の管轄内で、二つの事件が前後して発生する。
      腹部にぬいぐるみのクマが詰められた水死体と、警視庁副総監の身代金誘拐事件。
      特に後者は、前代未聞の一大事。

      本庁は直ちに湾岸署内に、キャリアで固めた捜査本部を設置、報道管制も敷かれ、湾岸署始まって以来のものものしさ。
      しかし、湾岸署のノンキャリアの面々は、捜査はおろか、情報すら置いてけぼり。

      そんな中、青島や深津絵里扮するクールなすみれが、突き止めるのだが、映画的な演出もそつがなく、テンポの良さはアメリカ映画並みで、なかなかいい。

      小泉今日子が、歯に矯正器具を付けて、猟奇殺人の鍵を握る、元ナースを快演、薄笑いを浮かべつつ、誘拐事件の犯人像を指摘するくだりは、サイコ・サスペンス映画の傑作「羊たちの沈黙」のレクター博士を連想させ、警察機構の不合理や、お役所的縄張り意識をチクチク皮肉っているのも小気味良く、捜査の指揮をとる警視正の柳葉敏郎と青島の暗黙の友情も、お約束ごととは言え、実にスマートだ。

      黒澤明監督の「天国と地獄」の煙のトリックを、堂々と借用しているのもご愛敬ですね。
      >> 続きを読む

      2021/10/16 by dreamer

      「踊る大捜査線 THE MOVIE」のレビュー

    • 室井さんと青島くんが大好きで、生き方というか、人生の岐路で思い出すことが少なくありません。

      また、観たくなっちゃったなぁ。。。
      >> 続きを読む

      2021/10/17 by ice

    アメリカン・ギャングスター
    • 3.0 ハラハラ

      2021年10月15日
      #アメリカン・ギャングスター (2007年)鑑賞

      #デンゼル・ワシントン 演じる麻薬ビジネスでのし上がっていく男と、#ラッセル・クロウ 演じるワイロを絶対受け取らない真面目な刑事のダブル主演
      最後まで主演の2人が出会わないところが憎らしい演出
      実話だそうです

      2021/10/16 by toshi

      「アメリカン・ギャングスター」のレビュー

    • 150分超の大作ですが、飽きずに観られた記憶があります。

      そして今の今まで、24でパーマー大統領を演じていたのがデンゼル・ワシントンだと思っていました。

      似ているなぁ。。。
      >> 続きを読む

      2021/10/17 by ice

    ナイト&デイ
    • 3.0 笑える ハラハラ クール

      破茶滅茶すぎて面白い!ラブロマンスというよりラブコメ?
      キャメロン・ディアスだから、おかしくなるんだろか(笑
      美人さんじゃないけど、どこか可愛らしさのあるキャメロン・ディアスが、またまた最高でした!

      2021/10/17 by mika

      「ナイト&デイ」のレビュー

    • 大好きなトム・クルーズ&キャメロン・ディアス共演の超お気に入り作品です。

      記憶を消してもう一度観たいので何年か寝かせております(笑) >> 続きを読む

      2021/10/17 by ice

    シンドラーのリスト
    • 評価なし

      白黒映画としての『シンドラーのリスト』

       この重いテーマ、Holocaust(ホーロカウスト:「灰燼に帰された」)或いはSchoah(ショアー:日本的に言えば「大凶」)を映画にする時、映画を撮る者は、いつも最初に問われる:ショアーののちに、人は詩が詠えるのかと。要諦に言えば、何百万人もの人間が組織的に「処理」されたという、人類に対する反ヒューマニズムの「挑戦」を題材とする時、そこに、フィクションというカタカナ語で言えば、まだそれほどではないのだが、「虚構」と言った時、はっきりするのであるが、果たして、そこに、「虚構」が入る余地があるのであろうか、と。

       近松門左衛門は、「虚実皮膜」と言った。詩論或いは文芸論から言えば、フィクションによって、ある事の「真実」が如実に露呈され得ると言えるのではあるが、そのような虚構がショアーのような重いテーマに使えるか。井伏鱒二は、「広島原爆投下」を前にして、『黒い雨』では、実体験者の当時の日記を土台にしてしか詩作はできなかった。それが、作家井伏の、「ヒロシマ」ののち、果たして、人は小説が書けるのか、という実存的問いに対する答えであった。

       ユダヤ系フランス人のClaude Lanzmannは、1985年に約560分にも及ぶ長尺のドキュメンタリー映画『Shoah』を上梓しているが、そこでは、ユダヤ人、ナチス、ポーランド人が、それぞれの立場の自己の体験を延々とインタヴューされるという形でしか、ショアーのテーマを提示できなかった。その8年後、ユダヤ系アメリカ人St.Spielbergは、「劇」映画を撮ったのであった。

       もう一つの本作の道義上の問題点は、本作が、ナチス党員であったのにもかかわらず、ユダヤ人を助けたドイツ系チェコ人シンドラーの視点から描かれていることである。本作の原作は、いわゆる「シンドラー・ユダヤ人」と呼ばれる、シンドラーによって助けられたユダヤ人たちの視点から書かれている。この視点の移動は問題がないわけではない。

       人類史に刻まれ、永劫に忘れられてはならないホーロカウスト問題は、本作が発表された1993年で、48年が、つまり、約半世紀が経っていたが、ユダヤ人を助けたナチス党員がいたというストーリーで戦後すぐにでも映画を撮っていたならば、それがいくら真実であったとしても、ドイツ人を免罪しようとする政治的プロパガンダとして理解されたことであろう。

       安くて勤勉なユダヤ人労動者を使って、戦時製品で金儲けを企んだビジネスマンが何故に「改心」して、ユダヤ人を助けたのか、この心理の複雑さをはっきりとは解かない本作は、むしろ視点を脇役の簿記係りItzhak Sternに置いて、彼の観察者としての立場からシンドラーという人間を描いた方が、シンドラーの心理の「不可解さ」という点で、より説得力があったのではないか。

       さて、以上、本作の制作上の根本的問題点を述べてきたが、以下は、本作の白黒作品としての特殊性について書いていこうと思う。

       Spielbergは、早い時期から本作を白黒で撮ろうと思っていたようである。戦前の時事報道が大体は白黒であったことから、白黒であることで、時事報道との「親和性」があり、同時にそのことによってストーリーに真実味をより付与することができるからである。

       このSpielbergの意図を知っていたのか、製作会社のUniversal Picturesは、恐らく妥協案として、映画をカラー・フィルムでまずは撮り、それを今度は白黒化することを提案する。Spielbergは、しかし、この提案を拒む。なぜなら、カラー・フィルムから白黒化すると、やはり、白黒のニュアンスが違うからである。

       こうして、本作は35㎜白黒フィルムで撮影された。だが、本作にはカラー部分もある。映画の冒頭と終盤をカラー化している。そこがまた、Spielbergが娯楽映画監督たるの所以でもあろう。なぜなら、その部分は白黒で撮ったものに彩色したものであるというが、この撮り分けによって、過去と現在との橋渡しがなされうるからである。観客の現在に、過去をテーマにするストーリーをつなげられる。

       もう一つのSpielbergの「策」は、白黒映画内での赤の彩色である。白黒作品であるが、突然に一度、或いは二度だけ赤色が彩色されて出てくる作品を筆者は二本知っている。(もっとあるであろうが、筆者は寡聞にして二本しか知らない。)一本は、S.エイゼンシュタインの『装甲巡洋艦ポチョムキン』であり、もう一本は、F.F.コッポラの『ランブルフィッシュ(闘魚)』である。

       本作では、クラクフ・ユダヤ人ゲットーが手入れされて閉鎖される時に、恐らく母親からはぐれて途方に暮れる、ある女の子のコートの色として赤の色が出てくる。本作のポースターも、大人の手に引かれる子供の手が描かれてあり、その子供の腕の袖口が赤色である。

       この赤色のコートを着た女の子は、観客にある種のエモーショナルな感情を起こさせる特別の意味・役割が持たされていたので、撮影では、「Red Genia」という名前が付けられていたと言う。「Genia」とは、Eugeniaの省略形で、「健やかに生まれた」の意味が込められてる。観客は、本作のストーリーの進行と共に、このGeniaがゲットー閉鎖の際に射殺され、共同墓地に遺棄されたことを知る。

       撮影には、Zeiss製の手持ちカメラを使用し、カメラと供に観客がその場に居合わせるような臨場感を与える撮り方を本作の約40%のシーンで使っている。キャメラマンは、Janusz Kamińskiヤヌス・カミンスキー で、本作で彼はアカデミー賞撮影賞を受賞する。

       彼は、1959年にポーランドのジェンビツェ(Ziębice)で生まれ、1981年に軍事政権を嫌ってポーランドからUSAに亡命する。翌年から87年までシカゴのコロンビア大学で映画制作、とりわけ撮影部門を学ぶ。1990年にキャメラマンとしてデビューして、テレビの長編ドラマの撮影を手がけるようになるが、その一本がSpielbergの目に留まり、本作の撮影監督に抜擢されたのであった。本作の撮影では、カミンスキーは、とりわけ白黒の光と影の撮り方で、アメリカ人写真家Roman Vishniacの写真をよく参考にしたと言う。Vishniacは、1920年代、30年代に東ヨーロッパのユダヤ人の生活を撮影した写真家であった。(カミンスキーは、98年には、『プライベート・ライアン』で再度アカデミー賞を獲得することになる。)

       2012年、Universal Picturesは、自社の創立100周年を記念して、13本の作品をリマスターすることを決め、本作もその中の一本に選ばれた。Spielbergの監査の下、元々の白黒フィルムのネガを使って修正を施し、解度レベル4Kのヴァージョンがこの時できたのである。という訳で、本作は、このヴァージョンで観たいところである。
      >> 続きを読む

      2021/10/05 by Kientopp55

      「シンドラーのリスト」のレビュー

    • パートカラーと言うと、個人的にすぐ思い浮かぶのは黒澤の「天国と地獄」での煙突のシーンです。スピルバーグがどうかはわかりませんが、黒澤を敬愛していたコッポラが「ランブルフィッシュ」でパートカラーを用いたのは「天国と地獄」を意識してのことだったようにも思います >> 続きを読む

      2021/10/05 by ALW

    • ALWさん、ご指摘をありがとうございます。そうですね。あの煙突から立ち昇る、確かピンク色の煙でしたね。身代金の現金を入れた鞄を犯人が証拠を消すために燃やしてしまう。それが、逆に犯人がボロを出してしまう仕掛けは、さすがは、黒澤と、うなったものでした。 >> 続きを読む

      2021/10/06 by Kientopp55

    サンダーアーム 龍兄虎弟
    • 2.0 ハラハラ

      この作品は内容よりもジャッキー・チェンが頭蓋骨骨折をしたことが話題になっていた。
      そのシーンはバッチリNGシーンにのっけており、見てるこっちも痛々しい。

      怪我は確かに災難だが、内容はあまり好ましくない。

      ジャッキー自身のカンフーがあまり生かされていないのと、パートナー選びが最大の失敗だ。

      片割れのアランがギャグは上滑りで、とにかく逃げてるだけとまったくジャッキーと合っていない。
      武器を借りるシーンなんかも、もっと面白おかしく出来たはずだ。

      アマゾネス軍団とのやり取りは面白かったが、そこだけが目当てではきつい。
      アジアの鷹は2作目の「プロジェクト・イーグル」の方が抜群に出来が良いので、こちらをおススメします。
      >> 続きを読む

      2015/03/13 by オーウェン

      「サンダーアーム 龍兄虎弟」のレビュー

    • まったくの同意見でした。
      プロジェクトイーグルには一作目があるというのを
      最近知って見たのですが、
      ちょっと期待しすぎちゃいました f(^ ^;)
      >> 続きを読む

      2021/10/02 by あとぅーし

    • この作品を踏まえてプロジェクト・イーグルを作ったので、怪我もありジャッキーもあまり良い思い出はなかったのかもしれません(笑) >> 続きを読む

      2021/10/03 by オーウェン

    マスカレード・ホテル
    • 4.0 切ない ハラハラ 元気が出る

      続編の劇場公開が近いため、出演者のバラエティ番組への露出が多いことも有って選択。

      両主演は、木村拓哉、長澤まさみ。

      木村拓哉作品は幾つも観てきたが、長澤まさみに関しては初めてかも知れない。

      いずれも当代きっての美男美女。
      豪華キャストの中に有っても、彼ら2人だけでも、ずっと観ていられるような存在感を放っていた。

      ホテルを舞台にした群像劇と、動き出したら一気に駆け抜けるようなミステリー。

      確かに続編が観たくなる、豪華絢爛な作品だった。
      >> 続きを読む

      2021/09/18 by ice

      「マスカレード・ホテル」のレビュー

    • 続編が出るんですね。楽しみにしていよう。。。

      2021/09/19 by mika

    マトリックス
    • 4.0 ハラハラ クール

      4作目が出るということで、おさらい。・・・つか、3作もあることを知りませんでした。
      キアヌ・リーブスが若い! そんな彼と時代を感じる携帯電話を除けば、今でも全然観られる作品ですね。20年以上前の作品とは思えない。
      友人が、キアヌ好きで、何回も見せられた記憶があるんですが、新鮮に見られました。かっこいい♪

      2021/09/19 by mika

      「マトリックス」のレビュー

    • 黒いロングコートがカッコ良かったですね~

      2021/09/19 by ice

    • ですね〜♪ また流行るかしら?(笑

      2021/09/19 by mika

    隠された記憶
    • 5.0

      『白いリボン』以来敬遠してきたハネケだが、ここへきて『ファニーゲーム』を観る機会を得、俄然ハネケ熱に浮かされている小生。そんな夫を不憫がってか妻の借りてきたのが本作。

      特典映像にてtalkingハネケを初拝見。長々と喋っているのに日本語字幕がえらい短いのには笑ったが、「生まれながらに罪を背負った人間の、その罪をどう描くかが私の仕事」という発言(字幕が適訳であることを祈る!)に完全ノックアウト。いやはや凄い監督がいたものです。

      特典映像を観たのはもちろん本作鑑賞のあと。そもそもなぜ頼まれもしないのにこうしてレビューを書き続けているかといえば、共感を得たいからなのはもちろんで、ほんのひと握りであろう精神の同胞者に投函された宛名のない手紙のようなものだが、魂のわななくような作品に出会ったとき、饒舌は作品を汚すとまで思い詰めて、ただただ静かに、こうべを垂れて、くだんの作品を同胞に差し出すほか振る舞う術などあるだろうか。

      見られることでやましさが炙り出される、ということはあるだろう。見つめ続ける視線は、見られる側においてその意味の変容を遂げる。なんとシンプルに、そしてあからさまに、ハネケはヨーロッパ人の原罪意識を可視化してみせることだろう。映画なのに、いや、映画だからこそできる表現を、かくしてまた一つ目撃することになる。

      ジッロ・ポンテコルヴォの『アルジェリアの戦い』を思い出していた。目の前で今まさに起きているアルジェリア動乱の渦中に観客を引き摺り込んで歴史の証言者に仕立ててしまう恐るべき映画。ハネケの映画に銃声も怒号も響かないし、自由を求める群衆のうねりもない。しかしながら、フランス、もっといえばヨーロッパというユーラシア大陸西端の半島がいまだに抱える根深い問題を、これほどまでに抉り取った映画を寡聞にして知らない。抉り取られた問題とは、半島と大陸の負った、質は違えど同じ傷であり、その傷は永遠に癒えることがないことを、沈黙のうちに雄弁に語る。癒えない傷。だからそれは、我々が生まれながらに刻印されている原罪の謂なのだ。極東の小国民の一であってもその原罪は免れるものではない。

      ハネケのもう一つの魅力、それは、モダンであることではないか。本作ではビデオテープがうまく使われている。プライバシーをのぞかれるというのは鋭く現代的な問題だが、ハネケがそれに取り組むと、たちまち人は思わぬ深淵に案内されることになる。『ファニーゲーム』しかり、メディアに溢れる暴力に対する批判として作られたというが、もはや批判の域を超えている。

      カットの構成も素晴らしい。色使いも申し分ない。演出に、セリフに、一点の曇りもない。少なくとも私が粗探しするような瑕疵は一つも見当たらない。

      ハネケ熱は昂じるばかり。もっと、もっとハネケを!
      >> 続きを読む

      2021/09/16 by Foufou

      「隠された記憶」のレビュー

    • あえていえば、やましさとは良心の発露でもあるとの立場から、フランスの、ヨーロッパの良心、といってもいいかもしれませんが、まぁ、撮る主体を考えることは文学の領分という気がするし、映画はやはり映画として観たいというのが、私の考えです。 >> 続きを読む

      2021/09/18 by Foufou

    •  ヴィデオの送り主が、ハーネケ自身、良心、ヨーロッパの良心、ヨーロッパ知識人の良心と私にもつながりました。ハーネケの今まで13本撮った作品の半分以上の主人公の名前が、AnneとGeorgesで、本作でもそうであり、本作の二人は、仕事柄、中流の上の教養知識階層に属し、啓蒙された政治意識を持っているはずの彼らでもコロニアリスムの問題は重い問題であるということであろう。「パリー虐殺事件」は、フランスでは2000年代までの長い間、つまり40年以上タブー・テーマであったと言うことは、重い事実である。 >> 続きを読む

      2021/09/18 by Kientopp55

    ブラックホーク・ダウン
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ブラックホーク・ダウン」は、1993年のソマリア紛争にアメリカが介入した際、いつまでも事態の解決を見ない内戦に業を煮やしたアメリカ軍が、内戦の当事者の一人であるアイディド将軍を捕らえるべく計画したミッションを描く、マーク・ボウデン原作の同名のベストセラーを映画化した、軍事ドキュメント・ドラマだ。

      予定通りに事が運べば、何の問題もなしに数時間ですべて決着が着くはずだったその計画が混乱を極めていき、結果として何の関係もない一般市民を含め1,000人以上の死者を出した究極の軍事的失策となったのだ。

      映画は、そのミッションが坂道を転げ落ちるように収拾がつかなくなっていく様を、圧倒的な迫力で見せる。

      監督がリドリー・スコットだし、出だしは快調、テンポのいい演出で話はどんどん進んでいく。
      リドリー・スコットの演出は、視覚的効果以外では、無駄がなく、脇道に寄らず、いきなり本題にズバリと斬り込む直線的な演出が特色だが、この映画ももちろんその路線は健在だ。

      映画が始まってから30分くらいで、既にクライマックスみたいな戦闘シーンに入る。
      敵の大将拿捕のためにヘリコプター(ブラックホーク)が、編隊を組んで波打ち際を進んでいくのだが、この編隊を組む戦闘機というのは、確かに戦争映画の醍醐味の一つではありますね。

      そして、いざ戦闘が始まると、リドリー・スコット監督のパワー全開という感じで息つく暇もない。
      しかも、このテンションの高さが残り1時間半、ずっと続くのだ。

      スピルバーグの「プライベート・ライアン」の前半30分の戦闘シーン並み、いや、それ以上のテンションが、1時間半続くのだ。
      しかも、リドリー・スコット監督お得意のエログロ描写満載で、はっきり言って、途中でまだ続くのかと少し食傷気味になり、この辺で少しスローな展開にならないものかと思ったほどでしたね。

      この映画は戦争映画なので多くの俳優が登場しているのだが、主要な役は米軍指揮官のガリソン大佐に扮するサム・シェパードを筆頭に、ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック・バナらといった布陣だ。

      ジョシュ・ハートネットは「パール・ハーバー」に続き戦争映画への出演となっており、半分は恋愛ものだった「パール・ハーバー」に較べ、今回は超シリアスで、しかもほとんどのシーンでヘルメットを着用し、顔は汚れていてはっきりしない。

      その他の面々も皆はまっていて、サム・シェパードはこういう役を演じさせたら貫禄だし、トム・サイズモアは戦争ものには欠かせない俳優となっている。

      ユアン・マクレガーは、彼のネーム・ヴァリューのわりには、あまり大きくない役で出ているので、なぜだろうと思ったものだが、面白いことに彼が演じたグライム、本当の名前はステビンスといい、ソマリアでの働きにより勲章を授けられたのだが、その後、なんと自分の娘をレイプしたかどで30年の刑を食らって、軍刑務所に服役した人物らしいんですね。

      原作がどうなのかはわからないが、この映画の最大の特徴は、ありがちなアメリカ万歳にもその逆の人道主義に走り過ぎの戦争反対にも与せず、ただただ究極のアクションとして存在していることだ。

      リドリー・スコットは、最初からそのように演出しており、命を賭けた戦いだけをとらえ、何が正しいか、何が悪いかという判断は保留していて、観客にその判断を委ねているようだ。

      本当の軍人にとって戦争の意味や善悪の判断は必要なく、ただ命令が下りたから戦うだけなのだ。
      そして、戦闘が始まれば、相手を倒さなければ自分がやられてしまう。
      だから戦うだけだ。それが軍人というものなのだ。
      もちろん、この映画は米軍の視点から描いているから、アメリカ寄りと言えないこともないが、はっきりとアメリカ礼讃の立場はとっていない。

      しかし、そうは言っても、非常に気になるのは、この戦闘による死者が、ソマリア側1,000人以上に対し、米軍はたったの18人という、ほとんど戦争というよりも一方的な"大量虐殺"に等しいことだ。

      映画の中では、サム・シェパードがアイディド将軍の部下に対し、お前たちがやっていることは内戦ではなくて殺戮だと糾弾するシーンがあるのだが、結局、米軍も同じことをやってしまうのだ。

      しかも、エンド・クレジットが始まって死亡した米軍人の名前が全員羅列されるのに、ソマリア側の死者は1,000人以上で、終わってしまう。
      この差は一体なんなのだろう?-------。

      最新鋭の武器を所有する米軍の方が、有利なのは最初からわかりきったことで、だからこそ高をくくって、よく考えたら無謀とも言えるこういう計画が実行に移されたわけだが、アメリカという"軍産共同体国家"がいつもこんなことをするから世界中から嫌われているということに、まだ気づかない連中が多すぎるという気がしますね。

      こういう殺戮をやっておいて、自分の国がテロリストにやられると、いきなりショック状態に陥って、やられたらやり返せと連呼する。
      私は基本的には、アメリカという国は善意の国だと思いたいのですが、アメリカが他の国で行なっていることもテロリズムに他ならないということを、アメリカ国民はもっと知っていた方がいいのではないだろうか。
      >> 続きを読む

      2019/02/27 by dreamer

      「ブラックホーク・ダウン」のレビュー

    • 映画視聴後にレビューを見ました。
      私は言語化できませんでしたが、このレビューで映画の理解が相当深まりました。
      ありがとうございました!
      >> 続きを読む

      2021/09/18 by HamaKoh

    エイプリルフールズ Blu-ray 豪華版
    • 評価なし

      嘘つきをめぐる群像劇。いわゆるばらばらのストーリーが一つに収束する、という高い期待値を超えるほどとびぬけた秀逸さには欠けるが(主役2人の本筋が一番薄いせい?)、泣かせる話もそこそこある。各場面の描写・演出というより役者の個性やイメージに任せた安直さが残念だが、今作でのオスカー像の行方は子役・浜辺美波へ。

      2021/09/02 by さーたん

      「エイプリルフールズ Blu-ray 豪華版」のレビュー

    • > 子役・浜辺美波
      おー!全然気づいていませんでした。
      機会が有ったらもう一度見よっと。 >> 続きを読む

      2021/09/04 by ice

    • 私も半信半疑で観ていましたが、エンドクレジットで「本当なんだ…」と驚きました。子役時代の出演作としては挙げにくい役柄かもしれませんが、存在感は抜群ですね。 >> 続きを読む

      2021/09/08 by さーたん

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